フジフューチャーズのオンライン取引「ビーナス」では、板寄せ形式で取引される農産物などの銘柄について、場節を指定した形で顧客は注文を出せた。バックオフィス部門で、顧客の外出先からの電話による売買注文にも対応した。
顧客に対しては東証の上場銘柄の株価情報や、フジフューチャーズが開発した売買プログラムの売買サインを提供した。相場分析を売り物にした。
パソコンとインターネットの普及によって、商品先物のオンライン取引は急増した。投資顧問の有宗良治代表の出身母体の一つである「フジフューチャーズ」は1998年5月、商品先物取引のインターネット・ホームトレードを稼働させた。自社開発の売買プログラムのポジションを画面上で投資家に提示した。
手数料自由化に備えて、効率的な受注体制としての育成を急ぐ。フジフューチャーズのホームトレードはNECとの共同開発で、愛称が「ビーナス(Venus=金星)」。当初はインターネットではなく、NECのパソコン通信「ビッグローブ」を経由させる仕組みだった。顧客の取引情報を二重ガードした。
なお、フジフューチャーズ(寺町美摩社長)の先物取引部門は、岡藤日産証券ホールディングスの子会社「日産証券」に買収された。
フジフューチャーズのオンライン取引「ビーナス」では、板寄せ形式で取引される農産物などの銘柄について、場節を指定した形で顧客は注文を出せた。バックオフィス部門で、顧客の外出先からの電話による売買注文にも対応した。
顧客に対しては東証の上場銘柄の株価情報や、フジフューチャーズが開発した売買プログラムの売買サインを提供した。相場分析を売り物にした。
また、一般公開のホームページ上で、実際の約定値段を利用して商品先物取引を疑似体験で楽しめる「リアルシミュレーター」を設けた。1997年秋に開設した東京・八重洲のビル一階店舗をショールーム機能を持つホームトレードの拡大拠点として展開した。
キャンペーン期間の1998年7月末までに加入した投資家には、年間利用料金1万2000円を無料サービスにした。
オンライン取引の開始に先立ち、フジフューチャーズは、NTTのFネットを使ったFAXサービスを1995年11月から開始した。取引相談課が中心となった。
従来のFAXサービスと違い、顧客が都合のいいときに必要な情報を選択して引き出せた。また情報のみの場合は有料にするなど、サービスの一環として扱われてきた情報提供に風穴を開けた。
フジフューチャーズは顧客のニーズに合わせた情報提供、顧客管理を目指し取引相談課を設けた。営業担当者が介在しない情報提供を模索していた。Fネットを使ったFAXサービスを開始したことで、顧客はスピーディーで視覚的な情報が得られるようになった。安価な費用で必要な情報を必要なときに得られることになった。
FネットはNTTが電話網とは別につくったFAX通信専用のネットワークだった。Fネットに加入することで様々な機能が利用できた。
Fネット加入者であればだれでも自由に情報の引き出しが可能だった。このため、フジフューチャーズが特定した会員だけに限定したサービスが必要だった。
情報サービスのみを希望する顧客は月額2000円、口座開設者は無料に設定された。提供する情報は毎日の市況、チャート、週間展望、基礎知識などで銘柄ごとにボックス番号が設定されていた。
またFネットはコンピューターとの接続も可能だった。パソコンを使った情報提供にもつながった。
藤木勝美・日立情報システムズ社長の1993年の年頭挨拶です。
「現下の厳しい状況は、これまで情報サービス産業がたどってきた拡大一方の成長曲線に、いわば整理淘汰への修正がかかったものと認識している。そうした局面にあって、重要なことは、全社を挙げて受注拡大に取り組む全員営業の姿勢であり、そして、いかなる場合においても「基本と正道」を守り抜き、社会人として信頼されうる倫理行動であることを再認識してほしい」
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